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2010年03月30日

絵の描き方

こんばんは!
いや~春らしくなってきましたねー♪と言いたくて春色なイラストを描きましたが、
まっったく春らしくない!!寒すぎる!!!

というわけで、防寒がっつりしながらブログを書いています。
ホットカルピスは美味しいね!


ところで、先日メールを頂きました。
ありがとうございます。
その中で「絵の描き方を教えて欲しい」と書いてあり、私以上に上手な方がたくさんいる中、私にそう聞いてくださるのはありがたい事だなあと思ったので、ちょこっと今日はそのことについてお話してみようかなと思います。

ご質問に対する回答です。

好きに描いたらいいと思います。

あれ!
もしかして、なんか冷たい?突き放してる?って思われてしまったらどうしよう!
そんなこと無いですよ!
というわけで、以下ちょっと自分の絵に対する考えを書いてみますね。
こういうこと書くのは初めてだからちょっとドキドキ…。

なお、最初に書いておきますが、私は学校などで絵を学ぶことを否定したりするつもりは全くありません。
「こういう考え方もあるんだなあ」と思っていただけたら嬉しいです。


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そもそも絵を描くとはなんでしょうか?
人間は文字がある前から絵を描くことを知っていました。
目の前にあるものを描く。想像したものを描く。
それは時代や文化等関係なく、誰でも出来る素晴らしいことだと私は思います。

でも、同じものを見て描いても、自分が描いたものと隣の人が描いたものって違いますよね。
なぜでしょうか?

それは、絵というのはその人の見たもの、または見たいものの形だからです。
極端に言えば、丸い円が目の前にあっても、描く人が「これは四角いな」と思ったら、描かれるのは四角なわけです。
でも、私はそれが絵の面白さだと思います。

普通、他の人の見ているものはわかりません。
どうしたってその人になることは出来ないのですから。
でも、絵ならその人にはどう見えているのか、何を想像しているのかがうつされて見ることが出来るわけです。

「漫画家やイラストレーターになりたい」ということでしたが、漫画家やイラストレーターの描く絵はその「自分の見えているもの、見たいもの」が凝縮されていると思います。
萌絵などを考えるとわかりやすいかもしれません。
「目が大きかったらかわいいな、スタイルが良くて、おっぱいはおっきい方がいいな」という描き手の見たいもの、願望が映し出されているように見えませんか?
だから私は、みなさんの見たい好きなものを描けばいいと思うのです。
自分の中の好きを凝縮させてください。

いやいや、ほらだってデッサンとか、漫画は書き方とかあるじゃん。
と思うあなた!
実はそれ、私は別にいらないと思ってます。

どうしても人から技術の伝達をしてもらわないといけない他のものと違い、
絵を描くことほど自由なことはないのですから、
自分で1から一つ一つ積み上げればいいではありませんか。
もしかして教われば1分で終わるかもしれません。
でも、自分で色々試した挙句にそこに到達したとしても、その経過は無駄ではないはずです。
もし、自分で試していたら全然他の人がやった事ないところに到達できたとしたら、それは本当に素晴らしいことです。

漫画は今一般的には、漫画用紙にインクをつけたつけペンで清書し、トーンなどを貼る…という方法がとられていますが、別にそれだって恒久的な方法じゃないと思います。
まさに今デジタルという新しいツールもできていますしね。
私は自分の表現したいことができるものならば、何でもいいと考えています。
自分の表現したいものがアナログで一番できるならアナログにすればいい。
デジタルでこそ描きたいものが描けるならデジタルにすればいい。
つけペンで線を書かなきゃいけないわけでもないし、自分は指に墨をつけて描きたい!と思えばそれでいいと思うんです。
ただ、商業的な世界だと印刷の大きさとか決まっていたりするので、それに従わなければいけないところもありますが、そんなこと若いうちから合わせる必要などありません。
一畳くらいある紙に描いたっていいし、動画にしたっていいわけです。

だから、好きに描いたらいいと思います。
いや、好きに描いて欲しいです。

他の人の好きが凝縮されている絵じゃなくて、あなたの思う好きを凝縮させてください。
自分の見えるものをぜひ他の人にも見せてください。
あなたの好きが詰まったその絵は、誰かの心にきっと届くでしょう。

もしその時に、朝も昼も夜も描きたい。と願えるのであれば、もう絵描きです。
あとは自分の見たもの、見たいものをどれだけ忠実に脳から手に伝えていけるか、というだけです。
それについての方法と答えは、今の私にはまだありません。
死ぬまで私の脳と手はおっかけっこしていると思います。

今日の絵だって、最初は「麻雀好きだからなあ、中国娘を描こう。可愛く」と脳が思ってたんですけど、描きはじめたら「麻雀牌はいらないんじゃないの」と手が言い出し、「髪とかこんな感じの飾り付けてみようよ」と脳と手の共同作業でよくわからない模様がつき、「ピンク!春だからピンク!」と脳が指示しているのに「その色の出しかた、よくわかんねえ…」と手が言ったのでこんな色になりました。
これが今日私の脳内が見たかったもの+アレンジャー手によるものです。
ね!楽しいでしょう!


最後にひとつあるとすれば、ずっと書いてきたように
絵はその人の見たもの、見たいものという内面をうつすものです。
内面が綺麗なら綺麗なもの、汚ければ汚いものがにじみ出てくるでしょう。
自分の中の好きを増やすためにも、自分の内面を鍛えることが大切だと思います。

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というわけで、ど、どうでしたでしょうか…?ドキドキ。
すこしでも参考になれば幸いです。
え?ならないって?
ヒー、ゴメンナサイ~…